三味線の話

津軽三味線は明治から昭和初期にかけて「ボサマ」と蔑まれた、盲目の門付け芸人と
津軽の厳しい風土によってその音色が磨かれてきました。
唄会で唄い手の裏方的な存在であった津軽三味線も、津軽人の気質と聴衆の受けを
狙え、唄と競うようになっていきます。やがて前弾きと呼ばれる唄に入る前に三味線の
独奏が行われるようになりました。同じ曲や、人と同じ手を使う事を嫌い、常に即興的な
演奏が多くの人に支持され、現在の津軽三味線が確立されました。

        DSCF1950_convert_20101004215531.jpg
 
三味線は、細棹、中棹、太棹に分類されます。津軽三味線は太棹を使っています。
構造的には大きく胴の部分、棹の部分、糸巻で構成されています。胴は花梨材で出来て
います。内部は響き、共鳴効果を高めるため、綾杉彫りという細工がなされています。
そこに皮を張ります。三味線は猫の皮と言われていますが、津軽三味線は犬を使用して
います。演奏が激しく猫ではもたないからです。又皮は消耗品で2、3年で張り替えます。
私も昨年の暮れに張り替えましたが福沢諭吉6枚消えてしまいました。

2011+02+07_3458_convert_20110207223720.jpg 2011+02+07_3470_convert_20110207224154.jpg

棹の材料は紅木(こうき)でインド、インドネシアの山奥に自生しているそうです。
重く、堅い素材で水に沈みます。内部は名前の通り赤色ですが空気に触れることで酸化し
黒色に変色していきます。
現在の三味線の棹は三分割になっています。継ぎ目が判らないくらいシックリ組み合わせる
のが棹師と呼ばれる職人の腕の見せ所です。ホゾの部分には金が使用され金ボソ呼ばれ
ています。三味線の値段ですがマルが一つ多いと思ったくらい高いです。
糸巻も紅木が多く使われいますが、最近はアクリルに色彩を施したものなども流行っています。また高級品になると象牙が使われます。

2011+02+07_3476_convert_20110207224422.jpg 2011+02+07_3477_convert_20110207224503.jpg
2011+02+07_3474_convert_20110207224329.jpg 2011+02+07_3472_convert_20110207224243.jpg2011+02+07_3479_convert_20110207224541.jpg 2011+02+07_3480_convert_20110207224628.jpg

津軽三味線の撥はベッコウが使われます。握りの部分は水牛の角です。
プラスチック製の物も有りますが、音色はベッコウが一番ですがワシントン条約でタイマイ
の取引が規制され値が上がっています。撥一丁で私の自転車は買えてしまいます。
右は駒です。皮の上に置き糸を支えます。高さ、幅等で微妙に音色が変わります。
2011+02+07_3459_convert_20110207223805.jpg 2011+02+07_3460_convert_20110207223849.jpg

胴掛けと糸です。
胴掛けは皮に直接触れない為のものですが、装飾的な要素もあります。私の物は津軽塗
の 上に津軽凧の凧絵が描かれています。
弦は絹糸のよったものです。太い方から1の糸、2の糸、3の糸です。3の糸は絹ではもた
な いのでナイロン糸を使っています。
2011+02+07_3469_convert_20110207224117.jpg 2011+02+07_3464_convert_20110207223940.jpg
三味線を始めて四半世紀が経ちます。今はただ惰性で続けている状態です。
それでも1、2ヶ月に1回プロの唄手から唄付けを教わっていますが、なかなか上達しません。
最近の津軽三味線はテクニック、ほかの楽器のセッションとか派手さがもてはやされますが
私は土臭いというか、津軽の香りがするというか、津軽民謡に合う津軽三味線が好きです。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

旅の轍

Author:旅の轍

現在のお客様
現在の閲覧者数:
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
リンク
フリーエリア
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
閲覧数
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード